寒冷療法Cryotherapy

患部に寒冷刺激を与えて治療を行うもので、急性期外傷の浮腫の軽減、循環の改善、疼痛や筋緊張の緩和等に有効とされています。冷却方式により、伝導冷却法、気化冷却法、極低温療法などがあります。

a. 伝導冷却熱療法Conductive Cold

冷却した媒体を患部に接触させて熱伝導により寒冷刺激を行います。保冷材を封入したパックや、氷を入れた金属容器(クリッカー)などが使用されます。

1)冷却パックCold Pack

概要 消炎鎮痛処置(寒冷治療)を行うパックを指します。冷却装置等で冷却媒体の入ったパックを冷却し、患部に当てるものです。
使用目的又は効果 冷却によるリウマチ、関節炎、神経痛の痛み緩解、外傷による出血、腫脹、疼痛の抑制。
適応 急性期の外傷における浮腫又は疼痛、筋スパズム、痙性など。
禁忌 目、悪性腫瘍、血友病、結核、感染症、妊娠中、脳・脊髄など。

b. 極低温療法Ultra Cold Therapy

氷点下数十度に冷却した極低温空気を患部に噴射して寒冷治療を行います。

1)極低温治療器Ultra Cold Therapy unit

概要 冷気等を利用してリウマチ、関節炎、神経痛等の痛みの治療等に用いるユニットを指します。身体の炎症部、疼痛部等に冷気を供給します。
効能効果 関節リウマチの関節痛、こわばり、スポーツによる外傷、筋肉痛、浮腫
適応 関節リウマチの関節痛、急性期の外傷における浮腫又は疼痛、筋スパズム、痙性など。
禁忌 目、悪性腫瘍、血友病、結核、感染症、妊娠中、脳・脊髄など。